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第32回世界コンピュータ将棋選手権バージョン

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@TadaoYamaoka TadaoYamaoka released this 08 May 09:16
· 146 commits to master since this release

dlshogiの第32回世界コンピュータ将棋選手権バージョンのWindows用ビルド済みファイル。
NVIDIAのGPU非搭載のPCでも動作するOnnxRuntime版、検討用の倍精度バージョンを含む。
導入方法は、第31回世界コンピュータ将棋選手権バージョンを参照。

モデルファイルは付属しないため、第2回世界将棋AI電竜戦エキシビジョンバージョンのモデルを使用してください。

インストール済みの場合は、解凍したファイルを上書きしてください。

第2回世界将棋AI電竜戦バージョンからの差分

エンジン設定

以下のエンジン設定のパラメータを追加した。

パラメータ 設定値
Random_Ply N手まで訪問回数に応じた確率で指し手を選択する。0の場合使用しない。
Random_Temperature Random_Plyが有効な場合、訪問回数に応じて指し手を選択する際の温度パラメータ(千分率)。高いほど確率が均一になる。
Random_Temperature_Drop 1手ごとに温度(Random_Temperature)を低下する(千分率)。
Random_Cutoff Random_Plyが有効な場合、最善手の勝率から閾値の範囲内の勝率の手を選択する(千分率)。
Random_Cutoff_Drop 1手ごとに勝率の閾値(Random_Cutoff)を低下する(千分率)。

GPU転送の高速化

入力特徴量をbitでGPUに転送し、GPUでFP32/FP16に展開するようにした。
これにより、NPSが向上している。

飛車と角の利きを求める処理の高速化

飛車と角の利きをビット演算で求める処理を実装した。
CPUがZEN2の場合、NPSが向上する。