dlshogiの第32回世界コンピュータ将棋選手権バージョンのWindows用ビルド済みファイル。
NVIDIAのGPU非搭載のPCでも動作するOnnxRuntime版、検討用の倍精度バージョンを含む。
導入方法は、第31回世界コンピュータ将棋選手権バージョンを参照。
モデルファイルは付属しないため、第2回世界将棋AI電竜戦エキシビジョンバージョンのモデルを使用してください。
インストール済みの場合は、解凍したファイルを上書きしてください。
第2回世界将棋AI電竜戦バージョンからの差分
エンジン設定
以下のエンジン設定のパラメータを追加した。
パラメータ | 設定値 |
---|---|
Random_Ply | N手まで訪問回数に応じた確率で指し手を選択する。0の場合使用しない。 |
Random_Temperature | Random_Plyが有効な場合、訪問回数に応じて指し手を選択する際の温度パラメータ(千分率)。高いほど確率が均一になる。 |
Random_Temperature_Drop | 1手ごとに温度(Random_Temperature)を低下する(千分率)。 |
Random_Cutoff | Random_Plyが有効な場合、最善手の勝率から閾値の範囲内の勝率の手を選択する(千分率)。 |
Random_Cutoff_Drop | 1手ごとに勝率の閾値(Random_Cutoff)を低下する(千分率)。 |
GPU転送の高速化
入力特徴量をbitでGPUに転送し、GPUでFP32/FP16に展開するようにした。
これにより、NPSが向上している。
飛車と角の利きを求める処理の高速化
飛車と角の利きをビット演算で求める処理を実装した。
CPUがZEN2の場合、NPSが向上する。